コロナ以降に教員になった先生から、卒業式で撮影のとき、マスクを外した生徒の顔が全くわからないという驚きのエピソードを聞いた。
また、国語の教員と百人一首の話をしながら、ソーシャルディスタンスの令和は平安みたいだという話になった。
平安時代の貴族が結婚に至るまでのストーリーは、「素敵な人がいる!」と噂を耳にし、手紙のやりとりをし、薄暗い夜、すだれ越しにろうそくのあかりや、十二単の折り重なりや和歌のセンスなどで相手を見定めていたという。
SNSで情報を発信し、対面したことのない相手のことを知り、「いいね」することができる。ツイッターという制限の中での言葉選び、インスタという写真のセンスや顔の加工アプリは今や常識で、会う時もマスクをしている。
マスクを外した顔に驚くこともあるだろう。
先日、現代社会の若者は夢を描きにくくなったというツイッターの話題について話をしていた。
理由は昔は情報を知る手段が限られていたから、その村で一番歌が上手いとか料理上手だとか、物知りだとかそういう小さなコミュニティの中で自分を評価できたが、現在は世界基準で自分の位置を分かってしまうらしい。
かたやテレビやネットが普及してから、体操や陸上のレベルが急速に上がったとのこと。
若いうちから世界基準を知り、情報にアクセスし、目指す目標に向かうことができるのであろう。
物事には必ず二つの側面がある。
時代は面白くなっている。
限られた社会の価値観にはまらなくても、世界はより多様で、オリジナルを求めている。
既存の枠組みの中で一番にならなくても、新しいジャンルを個人が創り、簡単に発信できるようになった。
人生100年時代、そして、ニューノーマルの生き方の中で、人類が正解のない時代に入った。
「正しさ」ではなくて「楽しさ」で選ぼう。
ステレオタイプもロールモデルもないときこそ、自分らしいオリジナルの生き方があっていい。
「自分らしい学び方を通じて、自分らしい生き方をつかむ。」
オンライン教育支援センターは、生徒がオンラインで参加することで、多様な発見と学びの答えが創られる生徒が主体の参加型授業とAIによる個別学習やネイティブ講師による話せる英会話プログラムというテクノロジーとアナログの良いとこどり。
5月はオンラインでの学びが必要な神奈川県の中学生全員を対象とした新しいプランも発表します。